問題詳情

彼の家の近くに、小鳥屋があった。その小鳥屋に、ある日、一羽のオウムが来た。その声はとてもきれいで、その声を聞くと一日中しあわせだった。その上に、そのオウムはいつもイタリア語で歌を歌っていた。彼の好きな歌ばかりだった。毎日オウムの歌が聞けたら、どんなにすばらしいだろうと彼は思った。そして、とうとう、彼はそのオウムを買ってしまった。オウムは一日中歌いつづけ、彼はしあわせだった。そのうち、友だちの家のパーティーに行くことになった。彼は、オウムにワイシャツとネクタイ、黒い服を着せて、パーティーにつれていった。(76)友だちをおどろかせそうと思ったのだ。「どうしてオウムなんてつれてきたんだ」しかし、友だちはみんな(77)文句を言った。「まあ、このオウムの歌を聞いてくれよ。このオウムは、イタリア語で歌を歌えるんだ」(78)「そんな、まさか」友だちはだれも信じなかった。彼は友だちの一人にこう言った。「じゃ、賭けをしよう。イタリア語で歌わなかったら、一万円払うよ。でも、もし歌ったら、君は一万円払うんだよ」「いいよ、払うよ」友だちは一万円を取り出した。すると、「私も賭ける」という人がふえて、20 人になった。彼はオウムに言った。「さあ、歌ってくれ。お前のいい声を聞かせてくれ」しかし、オウムは歌わなかった。彼はあわてた。「さあ、歌ってくれ。たのむ」しかし、オウムは歌わなかった。結局、彼は賭けに負けてしまった。家に帰ると彼はナイフを出して、オウムに言った。「さあ、(79)今日の夕食は、オウムのサンドイッチだ」すると、オウムは言った。「まあ、待ちなさい」「待つと、どうなるんだ」「次のパーティーでは、みんな 10 万円は賭けると思いますよ」(村松黎(1994)『プケット・ジョーク神様、仏様』角田書店より)
【題組】76「友だちをおどろかせそうと思った」とあるが、どんなことで、おどろかせそうと思ったのだろうか。
(A)オウムを買ったことで
(B)オウムが冗談を言うことで
(C)オウムが服を着ていることで
(D)オウムが歌を歌うことで

參考答案

答案:D
難度:適中0.6
統計:A(2),B(1),C(7),D(15),E(0)