問題詳情

請依下文回答第 1 題至第 5 題: 「本を読むと人は心豊かになり、ものを書くと人間は確実になる」――イギリスの思想家フランシス・ベーコンのことばだ。 たしかにいい加減なことでは文章は書けない。こまかいところをきちんとおさえる必要がある。なんとなくわかっているようなつもりで書き始めたりすると、あやふやなことが後から後から出てきて、たちまち立ち往生する。お互いにふだんは軽い気持ちで、見た、聞いた、読んだ、などと言う。それで本当に見たり聞いたりしたつもりになっているのである。ところが、いざ文章を書く段になると、すべてがあいまい、ふたしかで、なにひとつ頼りになるものがないように思われ出す。ものを書こうと思ったら日ごろから 1 をよく観察する習慣をつけておかないといけない。これはと思う本を読むときは、メモ、ノートを 2 しっかり頭にたたき込む。ある人が観察のするどさで評判の友人をはじめての建物の二階へ案内し、いまの階段が何段あったかをたずねた。相手はぴたり正しい数を答えた。画家はふつうの人の 3 ようなこまかい点までよく見ている。文章を書くにもそういう注意力がほしい。ベーコンの言うように、文章が人間を確実にする。そういう人間によって、また文章がきまる。まことに、文は人なり。
【題組】1 1 に入れるのに最も適当なことばはどれか。
(A)ものこと
(B)ものごと
(C)こともの
(D)じじょう

參考答案

答案:B
難度:適中0.5
統計:A(0),B(2),C(2),D(0),E(0)