問題詳情

(5) ほめるという行為(こうい)は、本来(ほんらい)、自然(しぜん)な気持(きも)ちのあらわれです。「ほめる教育(きょういく)」におけるほめるという行為(こうい)は、この点(てん)において異(こと)なります。自然(しぜん)な気持(きも)ちのあらわれなどではなく、ほかのねらいをもった(注)きわめて意図(いと)的(てき)な行為(こうい)です。 (中略(ちゅうりゃく))「ほめる教育(きょういく)」の場合(ばあい)には、ほめることそのものは本来(ほんらい)の目的(もくてき)ではないのです。本来(ほんらい)の目的(もくてき)は、ほめることを通(とお)して相手(あいて)に影響(えいきょう)をあたえることです。相手(あいて)の心(こころ)と行動(こうどう)に影響(えいきょう)をあたえ、やる気(き)を出(だ)させたり、自信(じしん)をもたせたり、伸(の)びていくようにする――。つまり、こちらが望(のぞ)んでいるような方向(ほうこう)へ向(む)かわせることがねらいなのです。                         (伊藤(いとう)進(すすむ)『ほめるな』による)(注)きわめて:非常(ひじょう)に
【題組】59「ほめる教育(きょういく)」におけるほめる行為(こうい)とはどのようなものか。
(A) 相手(あいて)を伸(の)ばしたいという目的(もくてき)を持(も)った行為(こうい)である。
(B) 相手(あいて)自身(じしん)が望(のぞ)む方向(ほうこう)へ向(む)かうようにする行為(こうい)である。
(C) 相手(あいて)に自分(じぶん)が感(かん)じたことをそのまま伝(つた)える行為(こうい)である。
(D) 相手(あいて)に自然(しぜん)な気持(きも)ちを表現(ひょうげん)させようとする行為(こうい)である。

參考答案

答案:A
難度:困難0.312057
統計:A(44),B(56),C(17),D(21),E(0)