問題詳情

次の文を読んで、適当な答えをそれぞれ一つ選びなさい。
 日本人は、旅に出ると (__76__) 自分以外の人に土産を買って帰ります。家族に、友人に、恋人に、会社の同僚に……。海外では、日本人が (__77__) と土産物を買い込んで、重くなったスーツケースを転がして帰ってくるといった場面がよく見られます。
西洋では、旅に出たからといって会社の同僚にまで土産物を買って帰るという習慣はあまりないと言います。
日本での英会話講師になるために研修を受ける外国人が、「日本ではお土産を忘れないように」と指導されているという話も聞きます。 日本には、旅先で他人に贈る品を買う独特の習慣が発達し、それを表す言葉が「土産」というわけです。
時代を (__78___) みると、江戸時代の経済発展を背景にした特産品の発達が大きな契機となっているようです。
各藩が奨励して作られた、各地方ならではの食材・工芸品などが特産品として発達し、江戸後期に旅ブームが起こると旅人たちがこぞってその特産品を手に入れて帰るようになりました。
 明治以降、鉄道が発達して旅にかかる時間が短くなると、食べ物も土産として買い求められるようになり、やがて (__79__) 饅頭や煎餅など土産物としてオリジナルに開発された商品も出回るようになりました。
また、日本独特の「村社会意識」も土産物文化を特徴づけていると言われています。村・藩、あるいは会社など組織への帰属意識が強く、 (__80__) を重要視するため、味が平均的で誰も口にも合い、大きさも形もそろった「○○饅頭」のような土産商品が売れるというわけです。 暮らしの中の小さな事柄であっても、長い歴史の中で日本独特の習慣が育ってくると、他国の言葉では言い表しにくい文化となるのですね。(『トラッドジャパンのこころ』より引用、NHK 出版 2010)
【題組】76 日本人は、旅に出ると (__76__) 自分以外の人に土産を買って帰ります。
(A)必ずしも
(B)まれに
(C)必ずと言ってよいほど
(D)くれぐれも

參考答案

答案:C
難度:計算中-1
書單:沒有書單,新增